「クリーナーで汚れを落としてから、靴クリームを塗って・・・・」
革靴のお手入れの定番フレーズです。
日本で靴用クリーナーと言えば!
① チューブ入り汚れ落し(クリーム状)
② ローションタイプ(乳液状・レザーローションタイプ)
③ ムースタイプ(泡状スプレー)
いずれのタイプもフレーズとしては「汚れを落しながら光沢感を出し・・・」的な感じで
接客のフレーズとしては売りやすそうな感じです。
では実際にこれで良いのでしょうか!?
私達R&Dの考え方は違います。
革靴の汚れとは…
表面に付着している泥や、ホコリを取り込んでしまった古い靴クリームやロウ分などが汚れです。
【スキンケア(素肌のお手入れ)に例えれば】
靴クリームやワックスで光沢を出している状態は、お化粧(メークアップ)しているのと同じ状態です。
だから汚れを落しながら光沢感が出てくるべきでは無いのです!むしろツヤが消えてマットな状態になるのが本来の姿です。
×一般的なクリーム状やローションタイプのクリーナー⇒
ツヤ出し成分のロウが含まれているのでクリームを塗って、さらにその後靴クリームで仕上げるのと同じ感覚(厚化粧になる)
○M.モゥブレィ・ステインリムーバー⇒
皮革表面のメークを優しく落し、すっぴん状態をつくり、クリームの浸透性やのりをよくする
本当の革靴用クリーナーの役割
・表面の汚れを落しながら古いクリーム分などを一緒に除去して通気性を保つことです。
ステインリムーバーを使わずにワックスやクリームを塗り重ね続けて厚化粧になり通気性を損なうことは革の寿命
を縮めます。
だから…
皮革に優しく、洗浄能力が高い“水性タイプ”=M.モゥブレィ・ステインリムーバーがおススメなのです!
ステインリムーバーの特長
●軟水ベースのソフトウォーターなので皮革にダメージが少なく優しく汚れや古いクリームを除去します。
● 皮革に溜まっている汗(塩分)を浮き立たせて除去してリセットします。
● クリームの浸透性が向上します。
● 革靴にとって大事な通気性が良くなりナチュラルメイクが出来ます。
● 靴用クリーナー独特のきつい臭いがありません。
● 雨に濡れた時などにできやすい銀浮き、塩浮きの予防効果があります。
● 防カビ剤を配合してます。
● 適量の油脂が含まれているので油性ワックス等の除去にも効果的です。
使用感の違い
◆チューブやローション系など水性以外のクリーナー
ローション系の汚れ落としはリムーバーに比べると成分が皮革に染み込まず、アルコールやシンナーで汚れをふき取る感覚に近いものもあります。
使用後でも光沢感が出ており、ロウ分が残っている印象があります。この後にクリームを塗ると厚化粧状態に。
◆M.モゥブレィ・ステインリムーバー(革靴用水性クリーナー)
水分が皮革に染み込んで汚れや、古いクリーム、汗の成分などが表面に浮き立ってきます。浮き立ってきたところを洗浄成分でキャッチするので皮革に与えるダメージが少ないクリーナーです。
使用した後は、皮革の表面がしっとりとした感じになり光沢感や余分なクリーム、ワックス分が取れて洗顔後のような肌触りに!その後に塗るクリームの浸透力が格段に違ってきます。
つまり“水性タイプ”というのがステインリムーバーの最大の売りです。言いかえればM.モゥブレィ・ステインリムーバーは
革靴のナチュラルメークをするために作られたソフトクレンジング剤なのです。
M.モゥブレィ・ステインリムーバーの使い方を詳しくご説明いたします。
STEP.01 よく振る・混ぜる
専用のM.MOWBRAYリムーバークロスを指に巻きます。
その後、M.MOWBRAYステインリムーバーをよく振り、中の成分を混ぜ合わせます。
STEP.02 リムーバークロスに馴染ませる
ステインリムーバーをリムーバークロスに少量取り、なじませます。
一度に取る量は“指の腹が湿る程度”がおすすめです。
大切なポイントは、ステインリムーバーの「一度に取る量を控えめにする」という点です。
汚れをしっかり落とそうとするあまり、つい多く液量を取ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、あまりに多くの量を取り、革に塗ってしまうとそれだけ多くの量が染み込んでしまいます。
革への染み込みや過度な浸透でシミやムラが発生する可能性があります。
STEP.03 革表面をやさしくなでる
円を描くように指をくるくると動かし、革表面をやさしく、なでるようにして汚れを拭き取ります。強くこすらないように注意しましょう。
少量ずつ、複数回に分けて靴全体を拭き上げることで、より安全に靴の汚れ落としをできます。
ポイントは「シミになりづらい場所から試す」こと。
革靴には靴の形を保つための「芯材」と呼ばれるパーツが入っています。
この「芯材」は、主に「カカト」や「つま先」といった部分に入っていることが多く、他の「甲」をはじめとする場所に比べて、すこしだけ液体が染み込みにくくなっています。
STEP.04 2・3回繰り返す
以上を靴全体に2~3回ほど繰り返します。クロスに付く汚れの色が薄くなったら完了です。
すこし頑固な汚れや、古いクリームが多く残っているような場合こそ、
・力を入れず、撫でるようにやさしく拭き取る
・1~2度で落ちない場合は、複数回に分けながら時間を掛けて作業する
以上を意識して汚れ落としをおこなうことが重要です。
ご質問の多い「リムーバークロス」の巻き方です。
利き手の人差し指に布を巻いていきます!
まず、広げた布の中心を人差し指に乗せます。 人差し指の先端が、布のど真ん中にくるようにすると、綺麗に巻くことができます。慣れてくれば、中心でなくても上手く巻けるようになります)
利き手とは逆の手で、布をつかみます。 布を引っ張って、人差し指と布の間に隙間ができないようにします。
人指し指以外の指で、布のねじった部分をつかみます。
指と布の間に隙間なく、綺麗に巻くことができました。
ステインリムーバーを使う意味とは?
以前ある方と、靴磨き談議になった事があります。
その方が履いていたのが10年以上靴磨きをして履きこんだという英国製のグッドイヤーの靴。
「靴磨きは好きでよくするけど、クリームとワックスのみで10年以上履いてます。」
とおっしゃっていました。
確かに靴クリームやワックスだけでも靴が駄目になることはない。
状態もそれほど悪い感じではありませんでしたが・・・。
マメに靴磨きはされているので良く光ってはいたが、靴のアッパー部分は靴クリームの厚塗りが激しくやや硬化していた。特に履きシワの部分は、ひび割れしているような痛々しい状態。
ステインリムーバーを使わなくても・・・10年以上履ける(でもコンディションはあまり良くない)
ステインリムーバーを使っていたら・・・10年以上履ける(もっとコンディションが良かっただろう)
なぜならM.モゥブレィ ステインリムーバーを使いながらきちんとしたケアをし続けている靴と、クリームやワックスだけを何年も塗り重ね続けた靴を比較すれば、「10年以上履ける」というその時の結果は同じでも、そのコンディションの違いが天と地ほどの差があります。
用途 水性タイプ靴用汚れ落しスムースレザー用
※(注意)
●バッグ、コート等靴・ブーツ以外のものには使用できません。
●スエード、ヌバック等起毛皮革や爬虫類皮革、キャンバス地、エナメル、その他特殊な素材 には使用できません。
●色落ち、シミ、色ムラ、変色などをする特殊な仕上げの革もありますので、表面を強くこすらない で下さい。
●必ず目立たない所でテストをしてからご使用下さい。