STEP1

木製シュートリー(シューキーパー)を靴に装着します。
※履きシワを伸ばすことで、シワの間の汚れなどを取りやすくしますので、お手入れの時は必ずシュートリーを入れて下さい。

STEP2

プロホースブラシで表面のホコリや泥などを落します。
※ホコリを落す時には毛先が細くけ柔らかい馬毛のブラシが便利です。

STEP3

M.モゥブレィ・ステインリムーバーを良く振って混ぜ合わせてください。リムーバークロスを指に巻き、指先にステインリムーバーを適量含ませます。

STEP4

ステインリムーバーで撫ぜる様に、軽く靴全体を拭いて表面の汚れと古いクリームを除去して下さい。
※強い力でこする必要はありません。

STEP5

クロスに色が付きます。これが古い靴の表面やシワの間に残っているクリームやワックスです。靴の表面のクリームやワックスが取れて、光沢感がなくなります。
※古いクリームなどがたくさん付いている時は、何度か繰り返して下さい。

STEP6

ペネトレィトブラシにM.モゥブレィシュークリームジャーを米粒2~3粒程度取ります。
※M.モゥブレィシュークリームは伸びが良く、浸透性も高いため、この量がおおよそ片足分の量になりますが、ひどく乾燥している場合や、キズがひどい場合はもう少し増やす場合もあります。
※クリームを塗った後は、時間をおかずに素早くブラッシング・空ブキをして下さい。

STEP7

クリームを全体にスピーディに伸ばして行きます。コバの部分等や細かい部分にも軽く塗り込んでください。

STEP8

塗ったクリームが乾燥しないうちにすばやくプロホワイトブラシを全体にしっかりとかけて、クリームを均一に靴全体に広げながら、余分なクリームを取り除いて行くと、この段階でかなりの光沢が出てきます。
※ブラシの毛は少し堅めの化繊や豚毛の方が伸びが良く光沢も良く出ます。

STEP9

ブラッシングでは取りきれなかった残っているクリームをグローブクロスでさらに磨きをかけて仕上がりです。
※磨いていると光沢がより出てきます。表面にクリームが無くなり通気性も良い状態保てる上に、汚れも付きにくくなります。

STEP10

防水力をつけたい場合はM.モゥブレィ・プロテクターアルファをスプレーして下さい。完全に乾いてから軽く乾拭きをして下さい。
※この作業は省いてもかまいませんが、雨の日に靴を履く場合に使用する時は、必ずスプレー後30分程度乾かしてから外出して下さい。

雨に濡れた場合や塩吹き靴のお手入れ(サドルソープ)

靴クリームの選び方&種類

クリームは、M.モゥブレィクリームジャーかFAMACO シルキーレザークリーム のようなソフトクリーム状に仕上げた乳化性タイプを使ってください。
皮革にしみ込んで栄養を与えますのでひび割れや劣化を防ぎます。

平たい缶に入ったワックスタイプ(油性)は、ツヤだしや防水効果等の点では優れていますが、油分だけのため皮革に栄養分を与えません。ワックスのみでお手入れをしていると、水分が皮革に吸収されないので、潤いがなくなってきます。皮革の硬化やひび割れの原因にもなりますので、必ず、乳化性クリームを使用した後に使用するようにして下さい。

また、液体タイプの靴クリーム(塗るだけでツヤの出るリキッドタイプの靴墨)は、皮革の表面にロウや樹脂の層を作り通気性をなくし皮革も硬化するす為、ひび割れの一番の原因となります。 皮革にとって、良い点はほとんどありませんので、できるだけ使用は避けて下さい。

靴クリームの色について

色を選ぶ際は靴の色と同色か若干薄い色のクリームを使ってください。 ビンやチューブタイプの乳化性クリームはキズなどに色が馴染んで色を補う程度の補色力ですので、色の系統が近ければ使用できます。

汚れ落しの選び方

靴用の汚れ落しは、ステインリムーバーの様な水性タイプをお薦めします。
一般的なチューブやローションタイプの様な「ツヤ出し剤を配合してあるクリーナー」は汚れが落ちる前にツヤが出てしまい、汚れ落ちの点で劣ります。
※ここで言う「汚れ」とは表面についたものだけでは無く、革靴の表面やそのシワの間に残っている古いクリームやワックスも含めての「汚れ」を意味します。

その点、ステインリムーバーは皮革にしみ込んだ古いクリームやワックスを汚れと一緒に落し、表面をさっぱりさせます。
また、軟水をベースに作られている、水性タイプですので汚れ落しの能力は高く、皮革には優しいといった特性もあります。
その後クリーム(乳化性タイプ)を塗り込むと皮革になじみやすく通気性も保ち、透明感のあるきれいなツヤが得られます。